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「武田晴信です。」
竜也は映像の武田晴信を作り出す。
「なっなんと!」
家臣達は突然敵が現れたため、驚きを隠せない。
「そしてこちらは!」
竜也は続けて馬に乗った景虎を作り出す。
そして、
景虎と晴信が一騎討ちを始める。
「頑張ってくださいませ!景虎様!」
家臣達は状況はよく理解できていないものの、大声で応援を始める。
数分息を飲む接戦が続いた後に、ついに景虎が晴信の首を落とした。
「流石でございます。景虎様!」
「やりましたね!殿!」
家臣達は大喜び。
「竜也、良いものを見せてもらった。私は必ずこの手で晴信の息の根をとめてやる。」
景虎は立ち上がり力強く宣言する。
家臣達も次々に立ち上がり、
「竜也殿、なかなかの芸であった。私はあれほどの芸を見たことがない。お主は確かに殿が仰るように、何かはかり知れぬ力をお持ちなようだ。」
その場でずっと竜也の様子をうかがっていた銀次郎はほっと胸を撫で下ろす。
「竜也殿にあんな芸がおありとは……。」
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