914人が本棚に入れています
本棚に追加
/338ページ
竜也は、
「軍師として頑張らせていただきますので、これからもよろしくお願いいたします。」
そう言い一礼する。
竜也はこの芸を選んでよかったなと思っていた。
戦の前ということで、あまりお茶らけた芸は控えたほうがいいだろうし、しかも縁起がいいものがいいと思っていた。
今回竜也が使ったのは、イメージ具体化機器というものだった。
竜也は一度強い光でここにいる一同の目を眩ませる。その間に竜也がイメージしたシチュエーションをこの機器に送信していた。
送信の仕方は簡単で、機器に繋がっているヘッドホンのようなものを頭につけてイメージするだけだ。
見事成功して、あのような演出ができたのである。
とはいっても、あまり武田晴信のイメージができなかったので、実物とは違うかもしれないが、鎧や兜の特徴は朧気ながらわかっていたので、なんとか景虎や家臣達に伝えられたようだ。
最初のコメントを投稿しよう!