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景虎はフッと笑う。
「確かにわからぬ。しかしその危ない賭けに出たいと思ってしまう。興味をそそられてしまう。そんなところだな。」
家臣は、
「殿!もし竜也が言うことが違っていたら我らは負けてしまいますぞ。」
景虎は竜也の方を向き、
「私はお主を信じることにした。任せたぞ。」
竜也は力強く頷き、
「お任せを。」
すると、景虎の近くに忍が現れる。
忍は静かに景虎に何かを伝えすぐに消えてしまった。
「敵は警戒を強めてはいるが、向こうから攻めてくる様子はないようだ。こちらからでるぞ。」
景虎は陣中から出て、大声を出す。
「うて!」
景虎の合図の後に大砲はどんどん相手の陣中に撃たれていく。
威力は凄まじく、武田軍が大慌てしているのが一定の距離をとっている長尾軍にまで届いていた。
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