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「あれが竜也がよこした加勢兵か。なかなか面白い。」
景虎達に追い付いた擬人化生物達は戦いに参戦していく。
「本当に腕が達つ奴ばかりだな。」
景虎は刀を振りながら擬人化生物達の様子も見ていた。
一方撤退を続ける武田の先鋒にいる晴信は、
「景虎めさらに増援をよんだか。」
晴信は冷や汗をかいていた。
近くにいた軍師山本勘助は晴信に助言する。
「やはりお退きにならず、戦うべきでございます。長尾軍は確実に今回の戦で決着をつけようとしています。」
「我々には勝ち目が薄いのに戦えと申すのか。」
勘助は頷く。
「いざとなったら殿のお命だけでもご無事であればよいのです。殿さえいなくならなければ、武田は再興できます。敗走している上、追撃でほぼ壊滅するより、負け戦になろうとも戦い抜く姿勢を見せつける方が今後のためになりましょうぞ。」
晴信は意を決し馬をとめる。
「皆のもの!撤退は中止じゃ!全面勝負!相手を向かい討ってやろうぞ!」
武田は最後の力を振り絞り戦ってきた。
景虎は、
「奴等の猛攻にうろたえるな!私に続け!」
またしても自ら敵に突っ込んでいく。
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