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不意に感じた嫌な予感に、身の毛がよだった。
政宗を探すべく、少女 雷川憐は街中を歩いていた。
光り輝くネオン街、宙に浮く電子看板が目立つ。
元々は無かったが、ある政府が考えた提案だ。
「政宗何処かな」
立体電子地図を手に、憐は歩く。
そして、憐は見覚えのある人を見つけた。
あの日政宗を連れて行った軍の隊員を。
そして、話を盗み聞きした。
「おい、聞いたか?」
「あ?何が?」
「例の実験だ。最後の実験体が核兵器を越す能力を手にいれたらしいぜ」
「ああ、伊達…政宗っていう餓鬼か?」
話の中で政宗の名前が出てきた。
憐は引き続き話を聞いた。
「高い能力を得た変わりに右目を失ったんだってよ」
「マジか、可哀想にな…。小さな身体で実験体にされるなんてよ…」
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