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20日
全軍一斉にペグー山系を脱出敵中突破を決行した。
暗黒の山を出た。
明るい別世界に出た。
太陽はないが眩くす烕ず。
山を出たら山脚に小さな部落があった。
現地人は一人も居ない村だった。
兵が子豚を発見し追いかけ廻している。
子豚は悲鳴を上げて逃げ廻っていた。
小高い所から部落外れを見た時現地人の姿をした者一名が逃げ去るのを見た。
之は敵だ危ないと直感し部隊を近くの森の中に退避せしめた。
暫くするとどこからともなく砲弾が飛んで来た。
又飛行機が来て銃撃を始めた。
身近に銃弾が突刺さる破片が落ちる。
木が裂けて落ちてくるど一時はどうなることかと思う程激しい砲撃銃撃であった。
一同冷静沈着良く之に堪えた。
初めてのこの洗礼は非常に長く烕ぜられたが30分程で終ったのではなかろうか。
幸い負傷者数名で死者はなかった。
之からはこの様な屡々繰り返されることだろうと苦難の前途か思いやられた。
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