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個々が独立した短編で書いてます( ´∀`)
書きたいものを書いて最終的に思い出話しで終わらせようかなって話です。
三國くんとうちのわんこ部員
「相川先輩!宮ちゃん今日熱で早退しました。」
「そうか、ありがとう。あいつが熱とか珍しいな…明日槍が降ってくるんじゃないか?しかしお前も大変だなあ。お守り役。」
放課後、部室に宮本の友達である三國がやってきた。
「お守り役…まあ端から見ればそうでしょうね…」
下を向き無表情でぼそっと呟いた彼の言葉は聞き取れなかった。
「ん?」
なにか悪い事を言ってしまったかと気になり聞き返す。
「いや、なんでもないです。まあ…昔からの付き合いなんでなれてますよ。」
しかし彼は先ほどとうって変わって笑いながら返事をした。
だがなぜ昔からを強調する。
幼馴染みなのは知ってるが…やはりお前…
「そうか…なら尚更不憫だな。」
相当苦労したんだなと哀れみと理解をこめた眼差しで見つめる。
「あいつが笑ってるならそれでいいんです。先輩にはわからないでしょうけど。それじゃあ失礼します。」
彼は早口にそう言って宮本とは違い優しくドアを閉めて出ていってしまった。
「なんだ?」
一人残された俺は彼の最後の挑むような目の意味が解らずただ呆けていた。
三國くんの柔らかくて遠回しな宣戦布告のようななにか(笑)←
先輩はまだ自覚してないというか部員としてしか見ていない時期。
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