理由

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「みっちゃん以外は思いやってます!!」 「自信満々に言うな可哀想だろ。」 「ところで先輩?」 「なんだ。」 「どうしてここにいるんすか?」 「……。いや。朝練参加してなかっただろ。具合が心配だと他の部員から様子見を頼まれてだな。仕方なく見に来てやったんだ。」 「そうなんですか。」 「それより。お前がこの高校を受けたのは俺がいたからって本当か?」 「はい!!因みにサッカー部入ったのも先輩に近づくためっす!」 「……近づいてなにがしたかったんだ。」 少し眉を潜めながら先輩に問いかけられ素直に応える。 「話したかったんです!凄く楽しそうにサッカーする先輩はきらきらしてて一瞬で俺の憧れになりました。憧れの人に近づいて話をしたいって皆一度は思うでしょう?それと一緒っす!」 つい熱くなって早口で話してしまった。 「そ、そうか……。」 若干引き気味の先輩 その顔が歪み始めた。
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