14人が本棚に入れています
本棚に追加
「先輩。そんな面白い顔してたら威厳どころかかっこよさも失われますよ~あはははは。ふふ。」
まるでお正月にやる福笑のような顔に笑が混み上がる。
「はあ?」
先輩は何を言っているんだと言うような声をだす。
俺の近くの席の人達もなに言ってんだ宮本?などと話しかけてくる。
皆はこの顔面白くないのかな。
「宮ちゃん……探しにきててくれてもよくない。熱あるだろうけどさ~……。」
しょんぼりした声でみっちゃんが教室に入ってきた。
みっちゃんも凄い顔!!
「みっちゃんどうしたの?顔歪んでるよ~あはは」
「ひどいな!!歪んでねえよ!!……ってお前顔赤くねえか?」
「ん?」
またさっきのように手が額に触れる。
「あっつ!!お前熱上がってんじゃん!!あ……先輩いたんですね。丁度よかった。先輩こいつ保健室に連れていってください。俺こいつん家に電話してくるんで。」
先輩に対してかなり失礼な言い方だなあ……。
後で怒んないと。
「あ、ああ。宮本。立てるか?」
机に手をついて立ってみるけど周りも歪んで足元も歪んで……。
正直立ってるだけで精一杯。
「……足元ふにゃふにゃです。」
「…………。背負っていくから俺の背中にくっつけ。三國、ちょっと手伝ってくれ。」
「はい。宮ちゃん、手貸して。」
みっちゃんに手を差し出せば先輩の背中まで誘導してくれた
「……みっちゃん。ありがと。」
「いいって。いつものことじゃん。」
先輩の背中でお礼を言うと明るい声が返ってきた。
「先輩も、ありがとうございます。」
「おまけみたいな言い方だな。まあいい。早く治せよ。」
次に先輩にお礼を言ったら少しぶっきらぼうな返事がきた。
それから直ぐ保健室へと運んでくれた
先輩の背中は広くて安定してて、そしてなにより心地好い歩行のリズムに眠ってしまった。
宮ちゃんは熱でたら普通のテンション(周りと同じ)になります
あといつもも素直ですがそれに拍車がかかります(笑)
理由も詳しく書けてないですね
反省(;´д`)
栞ありがとうございます!!
増えてて嬉しいです(*´`*)
我が子大好きです(。・ω・。)
好かれてたら嬉しいです(。・ω・。)
最初のコメントを投稿しよう!