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わんこ系新人サッカー部員
外見インテリ眼鏡な部長
「先輩先輩せんぱいせんぱいせんぱあああああい!!」
ダダダダダッ
ドンッ
放課後、今後の練習内容を練っていると後輩の宮本が勢いよく入ってきた。
入ってきたというより蹴破ってきたの方がニュアンス的には正しい気もするが…。
「宮本…いつも思うんだがドアを蹴飛ばす勢いで入ってくるな!!」
そう指摘すると宮本は一瞬呆けてドアを振り返る
すぐにこちらを振り返りきらきらとした笑顔で
「……ドアは健在っす先輩!」
と言ってきたもんだからこちらも一瞬呆けてしまった。
「いや…そういう問題じゃ……ああもういい!!」
こいつに説明したって意味がない…
今までで何度も経験してきただろうという心の声に説明することを諦めた。
「はい?いいんっすか?あ!そうだ!今日の練習内容なんすか!?」
きょとんと首を傾げ目を丸くした宮本だったがすぐに自分の目的を思い出し早口で訊いてきた。
「今日はとりあえずグラウンド軽くランニングして昨日叩き込んだパスとゴールをだな………」
この間練っていた練習内容を伝える。
「わかりました!!じゃあ先に走っとくっす!!」
きらきらと笑いなから頷く宮本に熱心さだけはお前の取り柄だと改めて思った。
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