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駆け続け
草葉を踏み締め
影を払って
見付けた影の少ないところ
明るいところ
ゆえに影が消えないところ
うずくまり
目を塞いで
自分を抱いた
“なにもない なにもない”
“だから影も無い”
“在るのは自分自身の温もり”
『だからこそ
そこには明かりが無い事…』
冷たさが
頬を撫でた
ふいに
背筋が寒い
影が来た 影が来た
反射的に振り返る
そこに在るは自身の影
明かりを背に
向かい合った影と自分
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