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残されるのが
放って行かれるのが
独りで置いてかれるのが
“怖い”
必死で手を伸ばした
掴める物が無いか足掻いた
僅かでも虚空を欠く
自分の手が悲しかった
まだ在ってと願った
そこに居てと祈った
けれど
空を切った手が
自分の身体が
傾く
倒れる ただそれだけなのに
底無しの穴に
落ちてくかのような感覚
底無しだと思ったそれは
思いの他
早く終わった
何かが迫る
ぶつかる
そう思った
けれどそれは
優しく受け止めてくれた
温かい…
そこにまだ在った温もり
それが
わたしを受け止めてくれた
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