運命の出会い

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キジ (もういいや!この際、名前がキジだろうが仲間になれだのもう関係ねえ!旅に関して詳細を教えろ!俺らはどこに向かって旅してんだ?) 犬 (僕は桃子様の忠実なる下僕なのでただただ桃子様について行くだけですので何処へ向かってるのかわかりません!) キジ (そうか。なんかお前可哀想だな。辛くなったらいつでも俺に頼ってくれて構わないぞ。) 猿 (おいキジ!お前にバナナやらねえぞ!) キジ (んな事聞いてねえよ!誰がバナナ欲しいって言ったよ!旅に関して聞いてんだよ!) 桃子 (もう♪みんなすっかり仲良くなっていい雰囲気だね♪) キジ (この状況を見て何処がいい雰囲気なんだよ!っていうか何処に向かってるか教えろよ!) 桃子 (私可愛いじゃん♪わかった?) キジ (いやいや意味がわからん!) 桃子 (なんでわからないかな?可愛い子には旅をさせよって言うでしょ!) キジ (うん。まあ、可愛いとは思うよ。でも理由になってないよね?俺の知りたかった理由とはかけ離れてるんだが?) 桃子 (じゃあどういう理由ならお前は納得するんだよ♪) キジ (うん。まずキジってあだ名つけといてお前呼ばわりは辞めような。例えば本家の桃太郎のように鬼ヶ島に行って鬼退治とか色々あるでしょうよ?) 桃子 (私を育ててくれたの鬼なんだけど?それとも何?ここまで立派に育ててくれた鬼達に恩を仇で返せっとキジさんは心無い事を平気で言うんですか?) キジ (鬼に育てられたってマジ?) 桃子 (マジ♪マジ♪っていうかさ?こんなクソ重たい金棒担いでるんだから普通わかるでしょ?) キジ (百歩譲って鬼退治しようとか言ったことについては悪かった。だけど犬が担いでお前は担いでないだろ!逆にどんだけその金棒は重たいんだよ?) 犬は背負っていた金棒を地面に置き、キジはそれを持ちあげた キジ (重たっ!犬は今までこんな重たい物ずっと背負っていたのか?) キジは地面に置いた 犬は潤んだ目でキジを見る 犬 (辛い事があれば頼っていいよって言ったよね?僕の代わりに持ってくれないの?口先だけの人でなしだね。) キジ (わかったよ!持つよ!持ちますよ!) こうして可愛い桃子と身軽になった犬と常にバナナを食ってる猿と荷物持ち兼ツッコミ役のキジはゴールの無い旅へと歩きだしましたとさ♪ キジ (結局、どこに向かって旅してるのか誰か教えてくれよ!) 続く♪
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