第2章

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「おまえには、たっぷり償ってもらう。あいつを殺(あや)めた罪の深さを身をもって知るがいい」 残酷そうに目をきらめかせて、帝王はライアスから身を離し、傍らの支柱に鎖を繋ぎとめた。 屈強な騎士がふたり、ライアスの華奢な手首に枷を嵌めて動けぬように固定した。 黒光りする鋼鉄製の枷には長い鎖がついていて、天井から突き出たふたつの鉄の環にそれぞれ繋がれていた。 ライアスは、小さくあえいだ。 不安と怯えが、交錯して胸に逆巻く。 足は床に着いているし、左右の頭上にかかげられた腕もまださほど痛くない。 でも、何をされるかわからないのは、やはり怖かった。 怯え切った少年の顔を、帝王は愉し気に眺めた。 「いい格好だな。どんな風に償ってもらおうか」
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