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「とんだ茶番だな。おかしくて涙が出る」
白い喉をのけぞらせておかしそうにくっくっと笑い、帝王は目もとにかかる髪をすきあげて小馬鹿にしたようにセレオスを見た。
「っ!」
青い瞳に憤怒をたぎらせて、セレオスは弟の体から身を離し、一歩前に出た。
だが、激昂のあまり、咄嗟には返す言葉がみつからないようだった。
その一瞬の機をとらえて、帝王は言った。
「条件を緩和してやろう。おまえたちの馬鹿さ加減に免じてな」
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