第4章

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帝王にやめさせる……!? その言葉には異を唱えたかったが、それよりも、ライアスはジェルジュの素性に強く興味を引かれた。 帝王に進言することができるなんて、彼は一体何者なんだろう。 帝王を呼び捨てにし、対等な口をきいていたことから、帝王とかなり親しい間柄らしいと察しがついていたけれど…… 物問いた気なライアスの視線に気づいたらしく、ジェルジュはライアスをみつめて低く口を切った。 「僕はジュリアードの従弟だ。隣国に住んでいる」 「従弟……」 ぼんやりジェルジュをみつめ返し、ライアスは小さくつぶやいた。 「君の言葉を借りるなら、ジュリアードの罪は僕の罪だ」 ジェルジュの瞳は真摯なきらめきを帯びて、一点の翳りもない。 清廉で正義感の強い彼の性格を、そのまっすぐな眼差しから感じとることができた。 「そんな……!……罪だなんて……!」 ライアスはますます戸惑って、困惑気味に瞳を揺らした。 「帝王さまは……僕を……罰している……だけです……」
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