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「へへっ俺の一番最初の犠牲者は、お前だ」
いきなり銃を向けてくる見知らぬ男に
無言で近づく。
バンッ
銃声が、鳴った。当たった銃弾は、私の心臓を撃ち抜いていた。そのまま倒れ込み、目を閉じる。
やっと死ねる
それが、私の、願いだった。
「おいっ…」
誰かが呼んでる…でもいい。私は、もう死んだんだから…
「ずく…ずくっ!…雫!!」
目を開けると…そこには、知らない男の顔が在った。
「おじさん、おばさん!!雫が目を覚ました!!」
その男に呼ばれた人達が来た。
「雫!!…良かった…無事で。もう目を覚まさないかと思った 良かった」
おばさんと、呼ばれた人が、私を抱き締めて泣いている。おじさんと、呼ばれた人は、優しい笑顔で私の、頭を、撫でている。
『貴方達は、誰ですか?』
私の言葉を聞いて、驚いたのか、表情が変わっていく。
「お前…記憶が無いのか!?」
『……?』
首を傾げると、部屋のドアが、開き、白衣を着た女の人が、入ってきた。
白衣を着た女の人は、私を見て、周りの人に説明を始める。
そして、私に向き直り説明を始めた。
「初めまして。私は、貴方の担当の医者。荒川波よ。よろしくね。今いる所は赤坂病院で、貴方は心臓を撃たれてここに来た。だけど血は、流れてるのに、傷口は、見当たらないの。しかし、貴方は今、記憶喪失になっている。自分の名前を、覚えている?」
私は、首を横に振る。
「そう…じゃあ、貴方の名前を、教えるわ……愛波羅結実 あいはらゆみ 15歳
白羽学園の一年生。これが貴方の名前」
波先生は、私にいろいろ教えてくれた。
おばさんとおじさんは、私の親だと言うこと。私を起こした男は、恋人の槙波俊
まきなみしゅんだと言うこと。
なんだかいろいろ聞きすぎて、頭が痛い
「もう少し寝てろよ…」
私の恋人の槙波俊が、心配しながら、話しかけて来る。私は、それに甘えて、もう一度、目を閉じて眠りに着いた…
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