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山下、遥斗…先生……。
ほんとに先生なの?
なんだか頭がクラクラする。
先生は、私の少し前を歩いている。
その後ろ姿は、家で見た背中と全然違うように見えた。
「先生……」
ひとりごとのように小さい声で呟くと、先生は肩越しに振り向いた。
「ん?」
ちょっとだけ首を傾げて、わたしを見つめてくる。
「ほんとに先生なんだ……」
「ほんとにって、なんだそれ」
「だって、お兄ちゃんの友達が自分の学校の先生だなんて……普通思わないですよ」
びっくりしすぎて心臓止まるかと思った。
まだちょっとドキドキしてるし……。
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