高岡博信と花笠拓哉

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「よお、博信じゃねえか」 「おう拓哉」 花笠拓哉、23歳。職業土木作業員。高校時代からの博信の悪友。ただし、高校は卒業している。 「お前まだ仕事してないのか?」 「うっせーな。お前もウチのババアみてえに説教すんのかよ」 拓哉は一度呼吸を整える 「今、時間あっか?」 「おう。今は家に帰りたくねえんだ」 「じゃあ飲み行こうぜ」 「ワリイ、今そんな金ねえんだ」 そういうと、博信は周りを見ながらいった 「ちょっとあそこのリーマンをシめて金ぶん取ってくるわ」 博信がそう言うと、拓哉は血相を変えた 「金なら俺が出すわ!」 「あ?いいよ。あんなヤツから金取るなんてあっという間に終わるからさ」 「いや、今日は俺が奢るから!」 「そうか?悪いな」 拓哉は博信を止めてバーへと足を運んだ
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