お前も、死んでくれよ

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イジワルだ…。いつも、そうやって人をからかって、反応を見て楽しんでいる。 でも、そうやった後『分かった、分かった』って笑いながら了解するから、憎めないんだよね……。 「けど、俺は以前の俺と違う。何故ならば、死んでいるからだ。」 先輩は、キッパリいい放つ。 「誰に気を遣う必要もないし、遣う気もない。よって、俺はここを動かない。お前の裸を堪能させてもらうぞ。」 「……………。」 どうやら死んで、ただの最低男に成り下がったようだ。 どうせ幽霊。いないものとして考えようと、私は先輩を無視して着替え始める。 「……………。」 先輩は黙って私の着替える姿を眺めていた。
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