5人が本棚に入れています
本棚に追加
「いい加減帰ってください。もう、こういう冗談は、心臓に悪いです!」
先輩の身体を掴もうと手を伸ばすと、スルッと私の手は先輩の身体を突き抜ける。
「!!」
私は手を引っ込め、先輩の顔を見る。
「なに驚いてんだよ?………死んだっつったろ…?」
死んだ。
先輩、本当に死んじゃったの…?
「じゃ、じゃあ……先輩は幽霊になったって事?」
先輩は、私から目をそらし、ただ黙っていた。
「飛べるの?ヒョーイって………。」
「飛べねぇよ。バットマンじゃねぇんだから。」
でも、幽霊なんでしょ?とは、さすがに言えなかった。
最初のコメントを投稿しよう!