言葉つらつら

ひとり

ひとり。孤独。つらつらと綴る。何事も関係も無く書き連ねる。
ひとり。またひとり、離れていく。誰かが言った。「僕たちは社会を持っているからね。」。
「生きているだけで良い。」と誰かが言った。
ひとり。ただ、ひとり。交差点でひとり。うつむきながら歩く。周りが眩しく、ふわふわとする。そうか、ひとりだからだ。人が集まる改札。ざわざわと、ざわめき合う。まともに前が見れない。胸が苦しくなる。視線が怖く、前に進めない。
堪らなくなり、教室から飛び出した午後。ひとり歩く。「ただ生きていればいい。」。この言葉が離れない。人気の無い部屋に入り、ひとり天井をみる。今と昔、未来がぐるぐると頭の中を巡る。溺れそうになる中で、「ただ生きていればいい。」と誰かが呟いた。