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「くそー、手掛かりがなさすぎる」ベテラン刑事がぼやく。
「本当に不思議な事件ですねー」若い刑事が合わせる。
「おい、来栖! 刑事が不思議がってる暇はねぇんだよ!」
どうやら若い刑事は来栖と言うらしい。
「くーっ、さすが堂本先輩の言葉は響きますねぇ!」
ベテランの方は堂本と言うようだ
「どこが響くんだよボケ」
「物理的に?」
「アホ」
コツンと軽く来栖を殴る堂本。
「しかしよぉ、今回の事件は確かに謎が多い」
「そうですねー」
「まず遺体発見まで時間が掛かりすぎてる、学校での殺人であったとしても数日で警備員やらが発見するはずだ」
「変ですね」
手帳を見ながら確認していく堂本。
「他にも殺人の手口の違いから同一犯ではないと思われる部分」
「だとしたら犯人は複数...」
「まったく夏休みだっつーのになんで学校なんかにいたのかね」
「本当っすね、しかもひとクラスだけ」
「しかもピッタリ31人」
どうやら今の時点での手掛かりはこれだけのようだ。
「仕方ない司法解剖を待つだけってのも何だしよ、聞き込み行くか」
「ういっす!」
そう行って彼らは聞き込みへ向かった
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