◇第1話~始まり編

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(くうっ…なにこの可愛さ!)  見てるこっちが赤くなってしまう。 「そういえば、姫香ちゃんっていっつも図書室に居るよね?」 「うん、本が好きでね。よく行くんだけど…」 「そっか。良かったら今日のお昼、一緒に行かない?」  歩きながら紘汰君と話す。紘汰君からのお誘いを断る理由なんかあるはずもない。 「行く行く!」  まさかこの日の図書室から全てが狂うだなんて、この時はまだ予想すらしてなかった。 「……っ、サイッテー!!」  二人で歩いていると、女性の怒鳴り声が聞こえた。それと同時にバシッと平手打ちした音が聞こえる。
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