第二章

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土「んじゃあ村松、もう一度聞く、おまえは」 愛「あの、ひとつ質問いいですか?今って何年ですか?」 土「はぁ?」 こいつ何言ってやがる? 自分がおかれている状況がわかってんのか? しかも質問の内容がアホ過ぎるだろ。 愛「今って何年ですか?」 いや、一回言えばわかるから。 ただお前の質問がアホ過ぎるからあんな声が出ただけだ。 近「今は文久三年だよ。」 近藤さんはニコニコしながらそう言った。 そうしたら村松って名乗った女は固まった。 土「って近藤さん何普通に答えてんだよ。」 近「なぁに、別にあれぐらい答えてあげてもいいじゃないか。」 土「それはそうだけど、普通はわかるだろう。」 村松っつう女は急に顔をあげた。 愛「本当に今は文久三年何ですよね?」 土「近藤さんが嘘をつくわけねぇだろ。それに嘘を言う必要もねぇだろ。」 すると妙に真剣な顔つきになりやがった。 愛「今から私のことを話します。」 土「はぁ、ったくやっと話す気になったか。 いいか嘘を話すんじゃねぇぞ。」 愛「わかってます。質問などは私の話しが全て終わってからにしてくださいね。」
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