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次は俺の番か、俺は席から立ち上がると自己紹介をはじめた。
「俺は、、じゃなくて、私は、、」
自分が今どんな状況に陥ってるか忘れていた。
俺は神崎千春という存在になりきらなきゃならない。
だが神崎千春がどのような存在かぜんぜん知らなかった。
自己紹介をほったらかしにし、ぼっーと席に突っ立っていた。
「ほら神崎さん、自己紹介ですよ。」
神崎先生が声をかけてきた。
その言葉が意識を教室に戻させた。
周りの生徒が自己紹介をしない自分を不思議そうに見ていた。
何か言わないと、と思いあせって適当に自己紹介をした。
「神崎千春です!中学の頃は空手をやっていました。彼女大募集です。ふるってご応募ください!!」
それからの記憶がなっかった。
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