12人が本棚に入れています
本棚に追加
HRが終わると教室を出て5組に向かう、私が歩くと周りの生徒が道をあけるのは気のせいだろうか、、
5組の教室の扉を開けると、入り口に視線が集まる、騒がしかった教室が静寂に包まれた。
一秒、二秒、三秒経っても誰も口を開こうとしない。
自己紹介のときと同じように、めいっぱい声を低くして神崎千春はいるか?と聞いた。
周りがざわつく、呼び出しかよ、、などの声が聞こえる。
騒がしい中恐る恐る一人の女子生徒が声をかけてきた。
中学校からの友達の彩華だ。
「千春なら倒れて保健室にいきましたよ…」
私はいつもみたいに話しかけそうになったが、こらえさっき同様低い声で答えた。
「すまんな。あいつどこ行きやがった、、」
周りから息を呑む声が聞こえる。
私はそのまま教室を出て保健室に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!