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家から駅までは歩いて五分程度の距離にある。
駅まで歩いている途中、背後から声を掛けられた。
「おっはよう!今日から高校生活が始まるねぇ~」
そう言ってきたのが俺の友達の一瀬真美(いちのせまみ)、背が小さく小柄で肩まで綺麗に揃えられたら黒髪が彼女を小学生だと思わせるが、こいつは俺と同じ一ノ宮高校に今日から通う。
「おはよう、朝から元気がいいな」
「一年の始まりだよ?元気がなくてどうするのさっ!?」
「元気で結構、でもケガすんなよ」
コイツはいつもはしゃいでケガばかりする。
ケガした本人は大丈夫と言っているが見てるこっちが痛くなってくる。
「大丈夫だってー、ケガなんてしないから。」
真美はそう言いながら俺の背中をバシバシ叩いてくる。
「いてぇよ、お前はちっせぇクセに馬鹿力なんだから。」
コイツは身長152cmと小柄なくせにに見かけに似合わず凄い力がある。
「ひっどい!なにそれー」
そう言いながら平手打ちだった手が握り拳になって俺の腹を襲った。。
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