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そうこうしてるうちに駅に辿り着いた。
朝早く来たせいか駅には学生、サラリーマンがちらほらいるぐらいですいていた。
この次の電車には結構乗るんだろう。
電車は数分足らずでやって来た。
俺と真美はそれに乗り込むと空いている席に腰を下ろした。
混んで満員でもないのに真美が俺の隣にピッタリとくっついて座っている。
「おい、なんでくっつくんだよ?!空いてる席はいくらでもあるだろ!」
「えぇーだめなの?いいじゃん。仲良しでしょ?」
と背の小さい真美は上目づかいに訴えてくる。
「いやいやいやいや!?おかしいでしょ!仲良しでもこんなくっつかねーよ!」
俺は幼さ残る真美の上目づかいに動揺したのか大きな声で突っ込んでしまった。
車内には乗客が少ないことが不幸中の幸いだった。
電車が2、3駅通り過ぎ一宮高校に一番近い駅で降りた。
ここから5分程度で一ノ宮高校に着く。
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