12人が本棚に入れています
本棚に追加
相変わらず真美は俺の隣にピッタリくっついてくる。
周りから見れば兄妹なんだろうと思うだろうが一宮高校の制服を着ている事にビックリすることだろう。
「そう言えば、真美は何組なんだ?」
「あたし?あたしは2組だよ?あっーバカにしてるんでしょ!自分は頭いいからって!」
この一ノ宮高校は頭の良い、成績順にクラスに別れる事になっている。
入試で上位に入った俺は1~5組まであるクラスで4組に入ることになった。
「バカにしてねぇよ、大体お前が勉強なんてめんどくさーいとか言って勉強しないからだろ。」
俺はそう言って隣にピッタリとくっついている真美の頭をこづく。
「いてっ、だって大人になっても使わないでしょ!なによあの憎たらしい数式!」
真美は数式を馬鹿にしながら俺のことをビシビシとグーでパンチをしてくる。
「そうやってすぐ暴力振るうなよ?友達いなくなるぞ。それと会社に入ったら使うかもしれないぞ。」
「大丈夫!!私は他の人には暴力振るわないから。そして私は大人になったらお嫁さんだし、算数ができれば問題ないっ!」
そう言うと真美は幼さが残る顔でニッコリと笑った。
最初のコメントを投稿しよう!