第二章 封印されしモノ

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門から出るとそこは薄暗い森の入り口と、歩きやすいよう拓かれた並木道とで別れていた。 森の方からは不気味な鳥の鳴き声や何かしらの唸り声が聞こえている。 「レ…レイス…、本当にここ…通るの…?」 ルレアが青ざめた顔で見つめてくる。 一方の俺はそんなルレアを気にせず、手持ちの地図を拡げていた。 「あぁ…地図じゃぁこっちからの方が近いし。俺だって早く行きたいしさ?ルレアだってガルエンで欲しいものあるんじゃないのか?」 そう。次の街はガルエン。ここ最近で急激な発展を遂げたと言われている街だ。 何故急激に発展したのかはわからないが、以前小村程だったものが今では大都市と呼ばれるものにまでとなっているらしい。 「やっぱさ……ちょっと遠回りしない…?だって…この森明らかに『出そう』じゃない…?」 ルレアがカタカタ震えながら俺の横へと歩み寄ってきたから、頭を軽く小突いてやった。 「あうっ!?」 ルレアが少し仰け反る。 すると今度はムスッとしながらこちらを睨んできた。 「痛いなぁ!いきなり何すんのよー…!」 「バーカ。幽霊なんているわけねーし。第一、この森には『クレイム』ぐらいしか居なそうだしな。」 この世界では、全て魔物を総称して、クレイムと呼ぶ。
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