第二章 封印されしモノ

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「汝の言葉…聞き入れたり。」 巨像が地響きをたてながら動き始める…。 地面に突き刺さっていた大剣を抜き、構える。 レイスがその様子を見て身構えた時、ルレアは自身の持ち物を漁っていた。 「レイス!あの喋る石って何効くかな?」 「さぁな。とりあえず破砕属性付けてくれ!!!」 それを聞くとルレアはバックから鈍く光る鉱石を幾つか取り出すと、それらを全て空中へと放り投げた。 放り投げた全ての鉱石は、落ちることなく空中で浮遊し続けている。 そして、ルレアが叫んだ。 「破壊を司りし神シヴァよ、我が手で造り出す武器に、破の加護を与えよ!!」 最後まで言い切った瞬間、浮遊していた鉱石が輝き始めた。 「よーしっ!今回は何が出るかなー…?『魔武器生成』(オーバートランス)っ!!」 鉱石がその形状を変え……両刃の大斧となった。 ルレアの能力、それは『生成魔法』。 生成魔法には沢山の種類があり、普段の日常生活などに多く使われている。 その中でもルレアは武器生成の使い手だ。武器生成はその名の通り、武器を生成できる。 だが、生成される武器はランダムで、思い通りにできない。
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