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さらにルレアは付加魔法も習得しているため、生成した武器に付加効果もつけることができる。
そうして、生成された斧はレイスの元へと飛んで行く…
俺はその持ち手を掴むと、巨像へと斧を構える。
巨像もこちらへと敵意を向ける。
『来るがよい。』
この巨像の一言で、戦いの火蓋は切り落とされた。
「今回は斧か……。あんまり扱ったことないなぁッ!!」
斧を地面に擦らせ、巨像へと一直線に突っ込んで行く。
巨像もそれを見計らったように大剣をレイスへと叩きつける。
「ふっ…!!」
それを寸でのところで斧で受け流した。
周囲に金属の擦れる音が響き渡るり、両手にビリビリと衝撃が伝わる…。
こんなのをまともに受けたら間違いなく弾け飛ぶだろう。
現に受け流すだけで精一杯だ。
俺は受け流した力を利用し、そのまま回転して、巨像の体を斧で斬りつけようとする。
『甘いッ!!』
しかし、巨像はそれを大剣の腹で受け止め、力任せに空中へと弾き返した。
そして、俺は身を翻すと、着地しまた斧を構える。
『汝…中々やるな…』
「そっちこそなッ!」
俺はまた巨像に突っ込んで行く…
『ふははっ!考えが甘いわっ!一度やった手をもう一度やろうとは!』
巨像が大剣で凪ぎ払おうとしたとき、それを好機と伺い、身を屈め攻撃を避けた。
『何ッ!?』
「甘いのはお前の考えだったな?巨像ッ!!!」
斧を力一杯巨像の片脚に叩きつける。
『ぬぉっ!?』
手応えあり…!
いとも簡単に巨像の片脚が砕ける。
──さっすが!破砕属性様様だな…!!
バランスを崩した巨像は、そのまま倒れこんだ。
地面が大きく揺れる。
しかし、俺はその時すでに地面には居なかった。
巨像もすぐさまそれに気付いたらしい。
『……!?一体何処へと…!?』
巨像は辺りを見回すが、それらしき影は見当たらない。
───まさか…!?
「うぉらあああああああああぁぁぁぁぁッッッ!!!」
『上かッ!!』
だが気づいた時には遅く、レイスの渾身の力を込めた一撃が、石像の脳天へと直撃した。
『ぐ…が…ゴゴ…見事……な、り……』
その一撃で石像の頭部が砕け、それを始めとして全身にヒビが入り、砕け散った。
レイスはそれを確認すると、斧を地面に刺し、石の残骸に向け、嬉しそうに叫んだ。
「ははっ、俺の勝ちだ!!」
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