第二章 封印されしモノ

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「にしても…」 その場に座り込む… 殺るか、殺られるかという緊張から解き放たれたせいか、疲労が急に押し寄せてきた。 「レイス!」 ルレアが血相を変え、駆け寄ってきた。 どうやら武器生成してくれた後、近くの木陰に隠れて見ていたらしい。 「だ…大丈夫…?怪我してない?ってか毛は!?切れてないよね!?」 ──お前は俺の心配をしているのか、毛の心配をしているのかどっちなんだよ…。 「ん……。」 無言でルレアに手を差し伸べ、引っ張り起こしてもらう。 その瞬間、レイスの耳に何かが聞こえる。 その【声】は、男とも、女とも言えない不思議な声色をしていた。 『誰じゃ…騒がしい……宴か…──?』 「!?」 レイスが飛び起きた。 突然のことに驚いたルレアは、引っ張り上げた際、逆に尻餅をつく。 「ちょっ…いったぁ…!?何?今度はどーしたの!?」 「…いや…なんか聞こえた…。」 ─気のせいじゃないはずだ。 辺りを見回してみる。 ふと、何かに気づいた。 石像の残骸、その奥にある段差に何かが刺さっている。 「あれは…槍…?」 ふと、頭に何かが過る。 『──我…神槍の守護者なり…。』
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