第二章 封印されしモノ

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抜いた途端に、辺りに閃光が迸る。 「まぶっ……!?」 「きゃっ…!」 あまりの眩しさに、レイスとルレアは目を覆った。 一体この光の先は何があるのだろうか…… レイスがゆっくりと目を開ける。 そして思わず息を飲んだ。 「んぅ……あぁー!!ひっさしぶりの現世じゃなぁ!」 先程まで槍が刺さっていた場所に、獣人が伸びをしている。 一体なんの獣人なのだろう? 主な体毛は黄色で、耳の先、尻尾の先などが白い毛に覆われている。 淡麗な衣服、そして腰のヒモにはくびれのある大きな実がついている。 そして何よりも─── 「なんか…綺麗だな…」 「うー…レイス…。まだ光、収まらないのー?」 はっ、と我にかえりルレアを見ると、未だに、両手で目を覆っている状態だった。 「もういいぞ。目開けても。」 そう言い、ルレアの頭を優しくポンポン叩いてやると、ゆっくりと手を降ろした。 俺が謎の獣人の方を見ると同時に、獣人の方から話しかけてきた。 「お主かぁ?抜いてくれたのは……。感謝するぞ♪いやぁ…わっちが異国に封印されてから何年経ったんじゃろうな。また随分と景色も変わっ」 そこまできてレイスが言葉を遮った。
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