第二章 封印されしモノ

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††††††††††† 一方のルレアは蘭丸に連れられ、先程の場所より少し離れた所にいた。 「ここまで来ればよいじゃろ…。んで…えーとな…」 少し考える素振りを見せた蘭丸に、ルレアが答えた。 「あ、ルレアです!」 「そーじゃ!ルレアじゃ!…して、お主よ。良く気づいたのう…?」 蘭丸が口の端を少し吊り上げる。 それを見たルレアが得意気に言った。 「いっつもレイスに抱きついてるからね!もー違いなんてすぐわかったもん!」 「レイス…あぁ。さっきの男か!ほほぅ?お主らいつも抱き合っておるのか…。そーゆー関係なのかのぅ…?」 ルレアの顔がどんどん赤くなってゆく…。 その様子を見た蘭丸はニヤニヤと口元を歪めていた。 「いいんじゃいいんじゃ♪わっちは邪魔せんからな?」 「ちがっ、違うのッ!まっまままだ、まだそーゆー関係じゃないからッ!」 ルレアが首を千切れんばかりに振って否定している。 その様子を見た蘭丸が、またさらに追い討ちをかけた。 「ほーう?まだとな?」 そしてルレアの耳元で囁いた。 「予定はあるんじゃな…?」 瞬間、ルレアの顔が真っ赤になった。 それを見た蘭丸は腹を抱えて爆笑している。 「バッ…バカぁっ!蘭丸さんのバカァっ!!あの事レイスに言うからね!?」 「いやぁすまんな…。お主を見ているとつい…からかいたくなってきての」 蘭丸は笑いが落ち着くと、ルレアに手招きし、目の前へと呼んだ。 「あのなぁ、わっちが………なのは秘密にの。誰にも言わんでくれ。」 「えと…なんでなの?別にバレたって…」 「こちらには色々と都合が悪いんじゃ。とにかく秘密にしてくれ…の?その分報酬は弾むぞ?」 「報酬って?」 蘭丸はルレアの耳元でゴニョゴニョと何かを囁き、ルレアはそれを快く引き受けたのであった。
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