第二章 封印されしモノ

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「……遅い。」 あまりにも遅すぎる。 一体あの二人は何をしてるんだろうか……。 「ふぁ……ねっむ……。」 俺は大きな欠伸をした。 待つのがあまり好きではない俺にとって、この時間はあまりに退屈だった。 そんな最中に、ふと疑問が浮かんだ。 「そーいや…ルレアの奴、さっき何言おうとしてたんだ…?確か『おん』とか言ってたよな…」 ──おん…おん……おん………? 「ダメだ全っ然わからねぇな……」 「レーーイスーっ!!!」 「おん…ん?やっと来たか…」 遠くからルレアがレイスを呼んだ。 とりあえずレイスは手を振り返した。 目の前まで来たところで蘭丸が口を開いた。 「いやぁ…すまんのぅ!長話に浸ってしもうてなぁ…。……のぅ?ルレアよ…」 蘭丸がルレアを見つめ、少し笑う。 だがルレアは何かを思い出したかのように、はっとすると顔を俯かせた。 心なしか顔が赤いような…? まぁ…それよりもだ。 何故かルレアは蘭丸とベタベタくっついている。 そんな様子に俺は、悔しさを感じた。 しかもあっちの毛皮が柔らかいとかいってたよーな…
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