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「……遅い。」
あまりにも遅すぎる。
一体あの二人は何をしてるんだろうか……。
「ふぁ……ねっむ……。」
俺は大きな欠伸をした。
待つのがあまり好きではない俺にとって、この時間はあまりに退屈だった。
そんな最中に、ふと疑問が浮かんだ。
「そーいや…ルレアの奴、さっき何言おうとしてたんだ…?確か『おん』とか言ってたよな…」
──おん…おん……おん………?
「ダメだ全っ然わからねぇな……」
「レーーイスーっ!!!」
「おん…ん?やっと来たか…」
遠くからルレアがレイスを呼んだ。
とりあえずレイスは手を振り返した。
目の前まで来たところで蘭丸が口を開いた。
「いやぁ…すまんのぅ!長話に浸ってしもうてなぁ…。……のぅ?ルレアよ…」
蘭丸がルレアを見つめ、少し笑う。
だがルレアは何かを思い出したかのように、はっとすると顔を俯かせた。
心なしか顔が赤いような…?
まぁ…それよりもだ。
何故かルレアは蘭丸とベタベタくっついている。
そんな様子に俺は、悔しさを感じた。
しかもあっちの毛皮が柔らかいとかいってたよーな…
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