微生物を崇める系男子はモテるらしい

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「しかも!あの時より更に進化した俺の腐男子レーダーならばもうすぐ起こる萌えイベントも察知可能なのだ!!」 …遂には未来予知まで出来るようになったのか。 驚きながら呆れるという器用な反応をした俺は、哀れみの視線を彰に向ける。 「本当に才能の無駄遣いだよな」 「何、俺の素晴らしき才能に嫉妬してるの?大丈夫、修行を積めばりょーちゃんにも使えるようになるよ。りょーちゃんに足りないのはBLへの愛だから、もっと…」 「黙れ何の話をしてるんだお前はつーかBLへの愛なんてあってたまるかそんなんだから残念なイケメンなんて呼ばれるんだよ馬鹿」 「一息!?」 俺の罵倒に耐えきれなかったらしい彰は、体育座りでいじけ始めた。 木の上で体育座りって何気に凄いなおい。 「ふーんだ、いいもん。俺には未来のりょーちゃんが薄い本片手にニヤニヤしてる姿が見えるもん」 「…頼むからその気持ち悪い想像はやめてくれ」 涙目の体育座りで未来を語るイケメン。…シュールだな。 まさかこんなに落ち込むと思わなかった俺は、面倒臭いと思いながらも彰を元気付ける魔法の呪文を言う。 「ほら彰、木の下にお待ちかねの副会長様が来てるぞ」 「え!うっそんいつの間に!?」 さっきまでの暗い雰囲気は鳴りを潜め、代わりにパッと顔を輝かせた彰は下を見る。
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