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だがうどんげは困ったような顔をした。
目線を逸らし頬をぽりぽりと掻く。
「う…えーとね、そのね、あ…ぅーと」
「うどんげはこれから薬の材料を取りに行かないといけないのよ~」
言葉に詰まっているうどんげに、永琳が助け舟を出す。
「ホンッッッットゴメン!!」
うどんげが申し訳なさそうに手を合わせる。
「む~~~っ」
てゐがハムスターのように頬をぷくっと膨らます。
「あら、てゐも一緒に行けばいいじゃない(あー、あのほっぺたつっつきてー)」
永琳が提案した。
さすが月の頭脳。伊達に年をくってはいない。
「そうですね。それならいいわよね、てゐ?」
「うん!鈴仙ちゃんと一緒だったらパシリでもいいや!」
こうしてイナバーズのお使いが始まったのであった。
「ところで姫はどうしたんですか?」
『さあ?』
声を揃える二人。
うどんげは呆れた。
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