プロローグ

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 丁度その時、担任の吉川先生が声をかけて来た。なんだろうと話を聞いてみると更に私は言葉を失う。 「お前たち。宮沢を知らないか?」  宮沢。香奈の事だ。話によると、どうやら朝確かに家を出たらしいのにまだ学校に来てないらしい。 「結構大事な用件があったんだが……お前ら知らないか。いつも一緒だから知ってるかと思ったんだがな」  等と彼は言い残してため息混じりにその場を後にした。 「ふふん」  隣で陽子が笑っている。これは行かなきゃ駄目らしい。
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