第一章:終わりの始まり……

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ソーマが見る先には鬼のような顔と巨大なの尻尾を生やした二本足の白色の獣が何十匹もうろついていた。 『オウガテイル』。 人々が名付けた名であり、一括りで『アラガミ』と呼ばれる絶対的捕食者の1体でもある。 ???「さーて…… まっ、数が多いけどちゃちゃっと終わらせるか……」 ???「……だな。 このmemberなら、一刻で終わるが…… 油断はするなよ?」 ソーマに続き残りの2人が続けて口を開き、最後の1人が言った言葉にソーマとコウタは静かに頷いた。 そんな彼らの手には、巨大な刀身や銃器が握られ、右手首には不格好な赤い腕輪が身につけられていた。 『ゴッドイーター』。 通称『神機使い』。 絶対的捕食者である『アラガミ』に唯一対抗する統べを持った者達。 そして、彼らが手に握っている武器は『神機』と呼ばれ、『アラガミ』の強固な『オラクル細胞』と呼ばれる特殊な細胞で構成されているため、同じくオラクル細胞を持った生体兵器である『神機』で『アラガミ』の細胞結合を喰い破ることによって致命傷を与えられる唯一の手段である。 そして彼らの右腕にある不格好の腕輪、『P53アームドインプラント』により、『神機』と『神機使い』はシンクロし一体となる。 そしてこの腕輪は肉体と融合するため、死ぬまで外すことはできない。 故に、この腕輪は神機使いである証でもある。
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