第一章:終わりの始まり……

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トシやシドウのように剣や銃を使い分ける事が出来る『神機』を新型と呼ばれ、未だその新型の『神機』に選ばれる者は数少ない。 またソーマのように剣のみや、コウタのように銃のみ扱える『神機』を旧型と呼ばれていた。 ソーマ「相変わらず、騒がしい奴らだ……」 トシ「全くだな…… さて、任務も終えた事だし帰投するぞ。」 未だコウタがシドウに向かってぐちぐちを文句を言っている中、トシがそう言うと、シドウだけが眠たそうな顔をしながら返事をした。 トシ「それじゃあ、回収地点まで行くか…… …………」 そう言い、ここまで来た道を戻りだしたトシだが、その足はすぐに止まり、とある方角を見た。 シドウ「ん、どうした?」 未だコウタが何かを言っていたが、それを無視しトシが止まった方角を見ながらシドウが問いかけた。 トシが見た方向には、海の上に建設されていた、ドーム状の崩壊した建物が聳え立っていた。 トシ「……いや、あれからもう半年も経つのかと思ってな……」 シドウ「……ああ、そうだな。」 トシが言った言葉に、シドウは静かに返すとトシと同じ崩壊した建物を見た。 またソーマも、先ほどまで喚いていたコウタも静かにその建物を見ていた。
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