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ヒメ「これ、今回の事件の容疑者よ」
そう言って封筒を差し出す
秋名、アオ、ことは、朋也は封筒の中の写真を見た
アキナ「へ、何?そこまでわかってんの?」
ヒメ「名前は四志村高助、重軽傷者13人を出した乱射事件により、二年前から服役中.........真性の乱射魔ね」
コトハ「服役中ってことは脱走?」
ヒメ「そう、看守の証言をまとめると、夜半急に苦しみだし昏倒、その後医務室へ運ぶ途中で逃走、10mの塀を軽々と越えたそうよ」
アキナ「.........人間技じゃないってことは.....」
ヒメ「そう、桜新町に根付く七本の霊桜.......[七郷].....にまつわる事件に違いないわ」
ヒメが七郷と言うとその場にいた朋也以外の顔が引き締まる
が、その緊張感はまたしも朋也によって崩された
トモヤ「(ぐ~~~).........腹減った」
アキナ「飯食ってから考えっか、ことは出前」
コトハ「は~~い」
出前を頼んでから数十分インターホンが鳴った
アキナ「はーい」
リン「毎度ーー!ありがとうございまーーす。宝蘭でーーーす!」
アキナ「ありがと鈴ちゃん、いくら?」
リン「四千五百円になります」
すると、秋名は鈴にこそこそと
アキナ「あー.....領収書の宛名[桜新町]って書いといて」
リン「はい?」
そう言いながらも鈴は領収書に[桜新町]と書き、それを秋名に渡した
アキナ「ヒメ、これ、役所宛でもらっといたからよろしくな、町長さん!」
麺を食べながらヒメは返す
ヒメ「......落ちないわよ」
アキナ「はぁ?何で!?事件解決の為の必要経費だろ!!」
ヒメ「町民の血税をやすやすと使えるか」
アキナ「あのう......ことはさん」
コトハ「うーーーん、宛名が違うからちょっと.....」
アキナ「じゃ、この領収書は?」
全員「ゴミ。」
アキナ「マジかよーー......いや、よく考えたら食ったぶん払えよ!何で俺がおごってんだ!?」
トモヤ「うっせぇ、ちょっと黙っとけ、いまからテレビでじゅりがでるから」
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