サクラサク

3/5
前へ
/34ページ
次へ
ヒメ「これ、今回の事件の容疑者よ」 そう言って封筒を差し出す 秋名、アオ、ことは、朋也は封筒の中の写真を見た アキナ「へ、何?そこまでわかってんの?」 ヒメ「名前は四志村高助、重軽傷者13人を出した乱射事件により、二年前から服役中.........真性の乱射魔ね」 コトハ「服役中ってことは脱走?」 ヒメ「そう、看守の証言をまとめると、夜半急に苦しみだし昏倒、その後医務室へ運ぶ途中で逃走、10mの塀を軽々と越えたそうよ」 アキナ「.........人間技じゃないってことは.....」 ヒメ「そう、桜新町に根付く七本の霊桜.......[七郷].....にまつわる事件に違いないわ」 ヒメが七郷と言うとその場にいた朋也以外の顔が引き締まる が、その緊張感はまたしも朋也によって崩された トモヤ「(ぐ~~~).........腹減った」 アキナ「飯食ってから考えっか、ことは出前」 コトハ「は~~い」 出前を頼んでから数十分インターホンが鳴った アキナ「はーい」 リン「毎度ーー!ありがとうございまーーす。宝蘭でーーーす!」 アキナ「ありがと鈴ちゃん、いくら?」 リン「四千五百円になります」 すると、秋名は鈴にこそこそと アキナ「あー.....領収書の宛名[桜新町]って書いといて」 リン「はい?」 そう言いながらも鈴は領収書に[桜新町]と書き、それを秋名に渡した アキナ「ヒメ、これ、役所宛でもらっといたからよろしくな、町長さん!」 麺を食べながらヒメは返す ヒメ「......落ちないわよ」 アキナ「はぁ?何で!?事件解決の為の必要経費だろ!!」 ヒメ「町民の血税をやすやすと使えるか」 アキナ「あのう......ことはさん」 コトハ「うーーーん、宛名が違うからちょっと.....」 アキナ「じゃ、この領収書は?」 全員「ゴミ。」 アキナ「マジかよーー......いや、よく考えたら食ったぶん払えよ!何で俺がおごってんだ!?」 トモヤ「うっせぇ、ちょっと黙っとけ、いまからテレビでじゅりがでるから」
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加