勝負に掛けた

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翔大「よう彩芽。こんな所に呼び出して、どうしたんだ?」 本当はとっくにわかりきっていたが、敢えて訊いてみたのだ。 彩芽「うん…ごめんね、呼び出したりして。迷惑だったかな?」 翔大「いいや、大丈夫だよ。」 …沈黙が流れる。 彩芽「あのね…実は私…ずっと…翔大君のことが…」 翔大「…」 彩芽「好きでした…」 予想はしていた。だが、まだ精神的にも幼い翔大にはすぐにはその事を受け止められなかった。 翔大「…本当に?」 彩芽「うん…その…翔大君さえ良ければ…」 そこまで言って言葉を飲み込む。 実は翔大も、彩芽のことは嫌いでなかった。 むしろ好きといっても差し支えないほどに気に入っていたのだ。 翔大「じゃあ…付き合おうか。」 彩芽「本当に!?」 翔大「ああ。本当だよ。」 彼は、嬉しさのあまり気絶してしまった彩芽をしっかりと抱き止めた。
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