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「先生達って仲良いんですね。」
貴子は新庄に話しかける。
おえッの後に。
ウチの学校は割りと、若い男の教員は多い方だと思う。
まぁ、その中でも1番のイケメンと1番のダサ男がつるんでいて。
みんなに不思議がられていたわけだか。
「別に普通。」
携帯電話を弄りながら、気のない返事が返ってきた。
「でも、昨日は一緒に飲みに行っていたんですよね?」
「たまたま…ね。」
そしてたまたま補導したのか。
ちくしょー。
新庄はタバコを消すと、起き上がって出入り口へ向かう。
「適当なところで終わらせればいいから。」
「あ、はい。」
見渡すと見違えるほど、すっきりと片付いていた。
もう十分に罰は受けたと思う。
それほどこの部屋はひどかった。
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