ドロー

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 内藤と気持ち悪い出会い方をした週の土曜日、奴に遊びの誘いを受けた。内容はもちろんヴァンガードだろう。そして内藤の家から最寄のショップで、初めて行くショップで遊ぶことに決まった。  初めての人と初めての場所で。色々と初めてが多くて不安になってしまう。今は金曜日で、後30分で土曜日になってしまう。つまりどぎまぎして寝れないのだ。  翌日。  少年と内藤の通う高校の最寄り駅から3つ程離れた駅で下車。少年の家の最寄り駅からは5駅分離れた場所だ。少年にしてみれば高校を通り越してしまうため、少しお金がかかってしまう。が、そんな事よりこれからの事で頭の中はいっぱいいっぱいなので、お金の事なんかどうでもよかった。 「遅いぞUFO」  改札前では集合時間ぴったしに来た少年より先に、内藤が待っていた。少年を見つけるなり、片腕を上げて少年に声をかける。  にしても色々とツッコミたい。集合時間丁度に着たのに遅いはないだろう。それに僕は未確認飛行物体じゃない。僕の本名は夕方だ、それだとつまらないって事で内藤が僕にUFOとあだ名をつけたのだ。リアルでもメールでも僕は何度も何度もUFOと呼ぶなと言ってるのに、内藤の奴からは止める気配が感じられない。 「だからそう呼ぶなよな」  様式美になりつつあるやり取りをして、内藤と夕方はショップに向かって歩き出した。  恒例になりつつあるやり取りをして、夕方はやっと落ち着くことができた。
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