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ショップの隅に設置されたファイトスペース。そこで夕方と内藤は向かい合い、テーブルを挟んでお互い丸椅子に座る。
「このファイトで俺が勝っても何のメリットも無いってのはいただけないな」
夕方が勝てば呼び名の1つが使えなくなるが、内藤が勝っても特に何もない。単に勝負を盛り上げたいのか、はたまた夕方を弄くり回したいだけなのか。恐らく後者だろうと、内心で思いつつデッキをシャッフルしている夕方を気にせず、内藤もデッキを混ぜながら続きを話す。
「だから俺が勝ったら、お前はUFOか小学生のどっちかのあだ名を否定しないで受け入れてほしい」
「負ける気はないからそれでいいよ」
自信満々に答えて、夕方は内藤に混ぜ終わったデッキを差し出す。少し遅れて内藤もデッキを夕方に差し出す。お互い相手のデッキをシャッフルし、マリガンまで済ませた所から、かけ声と共にファイトが始まる。
「スタンドアップ!! ヴァンガード!!」
FV:忍獣イビルフェレット
FV:神鷹一拍子
「俺のターンだな」
内藤は一枚ドローしてヴァンガードに手札から出したカードを重ねる。
「ライド! ミリオンラッド。効果は使えねぇ。エンドだ」
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