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Aさんは恐る恐る客間に入ると、そっとお客様用の座布団に触れました。人肌の温もりがありました。Aさんは後ずさるようにして廊下に出ました。そして悲鳴を上げました。
お義母さんが無言で立ってAさんを見下ろしていました。お義母さんはニコニコしながら「お客様ですよ」と言いました。
その夜、お義母さんは、急にむせ込み出して救急車で運ばれ、帰らぬ人となりました。
四九日が終わるまでの間、客間には多人数の気配が消えなかったそうです。
Aさんは誰が来ていたのか想像したくないと言っていました。
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