そんなお前が好き

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最初は 『根暗と同じクラスとかあり得ねぇ』 って思った 前髪長ぇし、メガネも瓶底 喋る声も小さくてアイツが視界に入る度に苛ついてた でも、ある日偶然見たんだ 暇すぎて時間潰しに何気なく入った図書室で、前髪をちょんまげに結って眼鏡を外して本を読むお前を… いつもと違いすぎるお前だけど、直ぐに分かったんだ『アイツだ』って 唇の横に小さい黒子があったから でも声とかは掛けられなくて、入り口の扉に凭れ掛かって、お前が俺に気付くのを待つことにした 今日も俺は情けない自分を嘲笑いながらお前が話し掛けてくるのを待つ…
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