第2章~天国から地獄へ~

2/3
前へ
/8ページ
次へ
自分の悲鳴と共に、目を覚ました。 「なんだ、夢だったのか…」 悪夢を見た俺は脱力し、ジュースを飲みに台所へ向かった。 サイダーは少ししか入っておらず、仕方なく近所のコンビニに買いに行くことにした。 <こんなに寝てたのか…> 心の中で呟く俺。 携帯で時計を見ると PM22:05 と表示してある。 <やば…今日の大半の時間を寝て過ごしちまった…> 家から徒歩7分程でセブンイレブンに到着。 そこで見た景色は、明らかに不自然であった。 <え?誰も人がいない…えぇ??物色された跡が…> 「すみませーん。すみませーん!誰かいらっしゃいますk…」 途中で言葉が詰まった。 店員がいるはずのレジを覗きこんで見ると、そこには血まみれの死体が…。 「うわっ!!?ま、まじかよ…!」 強盗の仕業にしては、傷口が明らかにおかしい。 110番してみても応答無し…。 <こんなことありえねぇだろ…> 焦った俺は走って家に向かった。 異変を感じ、とにかく荷物をまとめる俺。 <食料…飲み物…。衣服…は今は要らないか。あとはバールと…ドライバー…ハンマー…。> ゾンビ映画を片っ端から穴が開くほど見てきた俺はとりあえず、映画の生存者が持っていく様な荷物を持ち、自分のボロいバイクにまたがった。 そこで俺は、最愛の人、春(はる)に電話をした。 俺は、信じられない事を耳にする。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加